腐植物質<フミン酸・フルボ酸>の働き
動植物の遺体が長い年月と時間をかけて微生物が分解した有機化合物が「腐植物質」です。腐植物質の中にはフミン酸(腐植酸)とフルボ酸が存在します。フミン酸はマイナスの電気を帯びており、カルシウムやカリウムなどの陽イオンを保持する働き、いわゆるCEC(イオン交換容量)の高い物質です。土壌の団粒化を促したり、植物の発芽や発根、根や茎の生育を促進する植物ホルモンのような働きをします。
一方フルボ酸は、リン酸や鉄などの金属元素をキレート化させ、植物が吸収しやすいように働く役目をします。さらにフルボ酸は抗酸化作用を持っており、有機物の酸化による悪玉菌増殖を防ぎます。
昔から、畑に堆肥や緑肥、腐葉土などを施用していましたが、農家の経験知から低下した土壌の機能を取り戻す意味で土壌改良を行ってきたわけです。
MR-Xの持つ腐植
腐植と一言で言ってもバランスの良いフミン酸とフルボ酸を堆肥や腐葉土から得ることはむずかしく、未熟の腐植酸はかえって根に障害をもたらします。MR-Xは、葉緑素を豊富に含んだ海藻やプランクトンが、数百年の時間をかけ堆積した珪藻土地層から物理的に抽出した液体です。フミン酸とフルボ酸がバランスよく含まれ、この微妙な割合が植物の生育に欠かせない役割を果たします。